あだち 幸 友禅画とは


         
           「染め」でこそ表現できる 幻想的な「ぼかし」の美しさ!

      友禅画と名づけた技法は伝統的友禅染めが基本といえますが自分のイメージを表現するために着物の染めにはありえない独自の技法がいくつか生まれてきました。日本画、洋画、そして染め絵等のジャンルのどこにも属さない分野ですが、敢えて分けるなら染色工芸でなく日本画でしょう。岩絵具の代わりに染料で、上質の絹地に日本画のように重ね塗りをする。着物の染色ではありえない技法です。
      テーマ上も伝統友禅の扱う単調な花鳥風月ではなく、自己の内面を極限表現するためにほとけの姿を借りています。そのほとけも伝統仏画とは表現の姿勢がことなりますから、日本でも唯一のものと自負しております。又染色はプロデゥ―サ―である染色作家を中心にそれぞれの工程の専門職人により一つの作品が出来あがりますが、あだち 幸の場合一部の工程を除き、20工程を上回る工程のほぼ全てを自分一人で完結させます。



   友禅染め工程を大別しますと次ぎの通りです。

              

         図案作成
           ↓
         青花写し 絹地に図案を写す
           ↓         
         ゴム糸目 溶けたゴムで輪郭線を描く
          (これは染料が滲みださないための防染であると共に白抜きの輪郭線として残る)
           ↓
         彩  色 殆どぬれ描きで仕上げる(ぬれ描きによる胡粉ぼかしがあだち 幸の徳徴)
           ↓
         蒸  し 蒸して染料を定着させる
           ↓
         ゴム糊おとし ゴム糸目の跡が白い輪郭線として残る(蒸し,水洗とともにに委託する)
           ↓
         水  洗 糊料や定着しきれない染料を洗い流す
           ↓
         特殊仕上げ 胡粉ぼかし(世界で一人といわれる驚くべき手法)!
           ↓
        最終仕上げ 金加工、金粉、箔、パール粉、胡粉などで仕上げをする

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